小論文の解答例:テーマ「本学の特色(大学の強み)をアピールするためにはどのような施策が有効か」【大学職員転職:中途採用選考対策】

転職希望者

小論文なんて書いたことがなくて不安です。

saco

大丈夫です!ここでは小論文の解答例を掲載しています。

ぜひ、自分なりにアレンジをしてみてください!

この記事を書いた人

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小論文テーマ「本学の特色(大学の強み)をアピールするためにはどのような施策が有効か」

saco

個人面接などでもよく聞かれる質問だったりもします。

しっかり解答を準備しておくと一石二鳥です!

各大学の強みはココで確認すべし

転職希望者

大学の特色はどうやって確認すればよいのでしょうか?

saco

「これを見れば大丈夫」というポイントをお伝えします!

大学の特色や強みを確認する方法は、まず大学のホームページを見ることです。

しかし、一体どのページを見ればよいのでしょうか?

確かに、大学紹介のページを見れば、校風や歴史がなんとなく分かったりしますが、コンテンツが多すぎてどれを見れば的確に知ることが出来るのかが分かりづらいですよね。

ずばり、見るべきページは、オープンキャンパスのページです!

オープンキャンパスのページは、受験生に自大学の良さをアピールするために各種情報がまとめられています。

つまり、「その大学の特色や強み(アピールポイント)が詰まっている」と言っても過言ではありません。

ぜひ、まずはオープンキャンパスのページをご覧いただき、効率よく情報をキャッチすることをおすすめします!

各大学どのような強みがあるのか

saco

各大学ごとに強みは様々です。

まずはよく登場するポイントを押さえましょう。

各大学の強み

  • 特徴的な学部・学科がある
    例えば、全国で初めて開設したこと、その分野のトップクラスの研究実績など。
  • 高い就職率
    就職支援やキャリア教育が充実している。
  • 資格・免許
    資格取得に向けた学科ごとの積極的な取り組みや、特定の資格や検定を単位認定する制度など、資格・免許取得に向けた支援が充実している。
  • グローバル化が進んでいる
    多数の国・地域、大学・研究機関と研究・学術交流を行っている。また、海外での学修・研究に意欲のある学生に対して研修のプログラムを提供しているなど、様々なグローバルな取り組みを実施している。
  • 研究・産学連携の実績
    地域企業の現場での課題を本学教員の専門分野とマッチングし、社員、教員、学生の三者でプロジェクトを行うことで、社会で必要とされる人材を育成している。世界各地からトップレベルの教員が集まり、世界の最先端を走る研究を行っているなど。
  • 課外活動の実績
    全国トップクラスの実績を誇る部活動や選手がある。大学として課外活動支援に積極的に取り組んでいるなど。
  • 経済支援制度が充実
    大学独自の奨学金が豊富であるなど、もしもの際でも安心して修学できる環境が整っている。

大学の強みをアピールする施策とは

軸は「広報」

特色や強みをアピールするための施策、と聞くと、やはり広報活動をイメージする人が多いのではないでしょうか。

小論文の解答についても、そのイメージ通り広報活動を施策の軸として良いでしょう。

ただし、広報活動にも種類があることを意識することが重要です。

saco

大きく分けると次の2つの種類です。

①大学広報
 大学全体の認知を拡大し大学のブランドイメージを向上させる広報。
 具体的には、大学受験者にかかわらず、広く社会全体(地域、企業(採用担当)、卒業生、在校生、高校生(教員)、大学職員…)との良好な関係づくりを行う広報活動を指す。

②入試広報
 大学受験者とその家族、および高校関係者などに対して、受験を促進しサポートするための広報活動、大学受験者の増加に直結寄与するものを指す。

以前は、大学における広報活動とは受験生募集を目的とした「入試広報」と一体のものとして考えられていることが主流でした。例えば、大学案内の作成、オープンキャンパスの実施、Webサイト上の入試情報の公開、募集要項の受験雑誌への掲載など挙げられます。

ところが大学間の競争が激しくなり、入試広報に留まらず、ブランド価値の向上のための大学広報が求められるようになりました。

具体的には、マスメディアを通じて「どのように取り上げられるか(ブランド訴求)」という点や、SNSの浸透によりオウンドメディアを通じた広報が行われ、これまで混在していた「大学広報」と「入試広報」の違いが、強く意識されるようになってきています。

そのため、どちらの立場で施策を述べるかをはっきりさせておくと、ブレずに解答することができるでしょう。

特色をアピールするための施策を検討する際のポイント

施策を検討する際のポイント

  • 学生のニーズを知る
    学生が大学に求めているニーズを把握するために、在校生へアンケート調査を行うことも
  • ブランドイメージを統一する
    ブランドイメージを統一した広告を発信し続けることで学生からのイメージを定着化しブランディングを確立
  • 教員・職員の意識統一を図る
    大大学のブランドイメージを統一していくには、学内部にも自校のブランドイメージを浸透させておくことが必要。
  • 学生活動も交えた広報
    研究成果や学生活動、地域連携事業など、大学ならではのコンテンツを工夫して発信
  • 大学の強みを把握しておく
    同じ分野を学べる大学や有名大学、近隣の国公立大学などを「競合」と捉えて、細かく調査・分析
  • 他大学と差別化してアピールする
    他校では学べないこと、他校では過ごせない魅力的なキャンパスライフなど、強みや特徴を明確にする
  • 自校が勝てる市場で広報リソースを注力する
    競合他校が密集しているような市場や広報力が強い競合校が注力している市場であれば避けた方がよい

小論文の解答例

1000字程度でまとめると

saco

これまでの話を踏まえて、およそ1,000字程度でまとめてみました。

あくまでこれは解答の一例にしか過ぎません。

ぜひ、ご自身の目指すべき職員像に置き換えて、説得力のある小論文を作成していきましょう!

解答例:「本学の特色(強み)をアピールするためにはどのような施策が有効か」

解答例

貴大学の強みは、国際的な競争力であると考える。10の国・地域および100を超える大学・研究機関と研究・学術交流を行っている。また、海外での学修・研究に意欲のある学生に対して研修のプログラムを提供している。

現代の大学はますます国際的な競争に晒され、他大学との差別化が求められている。そのために、多様な戦略が必要であり、次の2点の施策が特に重要であると考える。

まず一点目は、他大学との差別化である。差別化を図るためには、積極的かつ効果的な国際的な連携が欠かせない。まず、大学は多数の国・地域、大学・研究機関と研究・学術交流を積極的に行い、国際ネットワークを構築することが求められる。このネットワークを通じて共同研究や学術的な情報交換を促進することで、他大学との差を際立たせることができる。また、留学プログラムや国際的なカンファレンスの開催なども積極的に行い、学生や研究者が海外での学修・研究に意欲的に参加できる環境を整えることが重要である。

加えて、国際的な視野を持ったカリキュラムの提供が不可欠である。異なる文化や言語に触れる機会を増やし、学生がグローバルな視点を養うことができるプログラムを充実させることが求められる。また、外国からの優秀な研究者を招聘し、国際的なチームでの研究活動を推進することで、高い学術水準と国際的な認知を確立することができると考える。

二点目はブランディングである、これらの取り組みを有効に伝え、大学のブランド価値を向上させることが重要である。大学のブランディングを強化するためには、その国際的な活動や取り組みを魅力的に伝える戦略が必要である。ウェブサイトやSNSを活用して、具体的な国際的なプロジェクトや成功事例を積極的に発信し、大学の国際性や先進性をアピールすることなどが考えられる。

さらに、学内外のステークホルダーに対して、大学が持つ国際的な強みや独自性を明確に伝えることで、ブランドの統一性を保ちつつ国際的な差別化を実現できる。大学のシンボルやロゴ、キャッチフレーズなどもブランドアイデンティティの一環として構築し、これらを通じて大学の価値観や使命を訴求することが不可欠である。

総じて、他大学との差別化を図りながらブランディングを強化することで、貴大学の強みである国際的な競争力を強みをアピールしながら、持続可能な発展を達成することができると考える。

saco

いかがでしたでしょうか。

大学の特色をアピールするための広報戦略では、大学の「独自の強み」を分析して明確にし、その強みを学生のニーズに沿った形でいかに魅力的に伝えられるかが重要です。

ぜひ、受験する大学の「強み」を掴んで説得力のある小論文を仕上げましょう!

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