小論文の解答例:テーマ「本学でグローバル化(国際化)を推進していくためにはどのような取組が必要か」【大学職員転職:中途採用選考対策】

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小論文なんて書いたことがなくて不安です。

saco

大丈夫です!ここでは小論文の解答例を掲載しています。

ぜひ、自分なりにアレンジをしてみてください!

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小論文テーマ「本学でグローバル化を推進していくためにはどのような取組が必要か」

大学は国際的な競争力を高めていくことが課題

大学の国際化は大学改革の中心課題の一つです。

その目的は、海外の大学との交流によって大学自体の教育、研究に留学生を確保すると同時に、「国際的で多様なプログラムを導入し、レベルの向上を図ること」「国際的な場で働ける若人を育成すること」にあります。

その課題への対応のため、留学生の受け入れと送り出しに伴う、外国の大学とのさまざまな交換プログラムを設定したり協定を結ん大学も多くあります。また、海外に学生を送り出すために、外国語訓練の施設を設けた大学も少なくありません。

しかし、皆さんから見ても「日本の大学がグローバル化している」という印象はあまりないのはと思います。

学生の内向き志向も目立つ中で、各大学どのようにしてグローバル化を行っていくか、日々頭を悩ませているのです。そのため、小論文や面接の設問にも、このようにグローバル化・国際化のテーマが取り上げられることもしばしばあるという訳です。

グローバル化するための戦略

グローバル化は「留学」だけではない

saco

一言に「グローバル化」と言っても、実際はさまざまです。

やはり、国際的にどうこう、という話を聞くと「留学」のキーワードが頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

もちろんそれも正解です。(私が学生の頃は、留学に行く人は意識が高いなーという感覚でした。)

しかし、実は大学のグローバル化については、多角的に考える必要があります。小論文の解答として、留学ばかりに着目するのはいくぶん弱い解答になってしまうので注意しましょう。

グローバル化への取り組み例

saco

それでは、グローバル化するための取り組みについて、いくつかピックアップして見ていきましょう。

ここでは、熊本大学のグローバル化戦略を参考に、どのような取り組みが考えられるかを見ていきます。

グローバル化への取り組み例

  • グローバル人材の育成
  • 教育のグローバル化
  • 研究力・産学連携のグローバル化
  • 国際広報強化
  • キャンパスのグローバル化と早期異文化理解体験支援

グローバル人材の育成

国際社会において、自己の能力を発揮して社会に貢献するためには、基礎的・基本的な知識・技能を活用して課題を見いだし解決するための思考力・判断力に加え、国際公用語たる英語を駆使した表現力が必要となる。また、地球規模の問題解決と持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するためには、多様性に富んだ国際社会における様々な課題に対し、その背景となる政治・文化・歴史等を解釈し、定見を持って解決策を創出できる、高度な知的基盤に基づく行動力を兼ね備えた人材を育成することが必要となる。

例えば...

  • 学生の英語力強化
  • 日本人学生の海外研修・留学者の増加
  • 外国人留学生(正規生)の増加
  • 外国人留学生(非正規生)の増加

教育のグローバル化

教育をグローバルに展開させていくためには、教員のたゆまぬ資質向上と英語による授業科目数を増加させ、英語が公用語ではない国における英語での教育指導状況に追随することが基本となる。そのためには、海外の大学との質の高いジョイント・ディグリー・プログラムやダブル・ディグリー・プログラム等の連携教育プログラムの提供を促進することによって教員の資質向上を図ることが適切である。また、英語による授業科目数を増加させることは、教員の資質向上、日本人学生と外国人留学生の共修環境の醸成、外国人留学生の誘因効果等正の波及効果はとどまることがない。

例えば...

  • 英語のみで修了できる大学院履修コースの設置
  • 英語のみで卒業できる学部履修コースの設置
  • 英語による授業科目の充実
  • 外国人教員及び海外で学位を取得した教員の増加

研究力・産学連携のグローバル化

我が国が国際社会で存在感を示し続けるためには、研究における国際的競争力を抜本的に強化する必要があるとともに、イノベーション創出の土壌としての自由な発想による質の高い基礎的・応用的研究の広さと深さを充実させなければならない。そのためには、先駆的な国際共同研究や融合研究を推進し、生命科学、自然科学及び人文社会科学分野に設置した国際先端研究組織を更に発展させて、国際的な研究拠点を志向し世界トップレベルの研究活動を展開し、国内外から卓越した研究者が数多く集う我が国におけるオンリーワンの研究拠点を構築する必要がある。

例えば...

  • 国際的研究拠点の形成や国際交流ネットワークの構築による国際共著論文等の増加
  • グローバル企業及び海外拠点を有する日系企業等との戦略的な国際共同研究等の推進
  • 国際水準の先端研究等を紹介するセミナーを積極的に開催することによる、国内外の研究者・大学・機関等との連携強化を図った質の高い研究交流を通じた研究力の向上

国際広報強化

グローバルな高度情報社会となった今日において、国際広報が外国人留学生獲得のための極めて重要な手段となっている現状を踏まえれば、国際広報の強化は必須の課題となっている。

例えば...

  • 国際広報(英語版HP、各種SNS、冊子等)戦略の強化

キャンパスのグローバル化と早期異文化理解体験支援

異なる文化・価値観を持った外国人留学生と日本人学生が高度な英語力と異文化理解力を基盤として共修するキャンパスのグローバル化を一層推進するためには、日本人学生と外国人留学生が自然に融合する雰囲気を醸成することが基礎となる。

例えば...

  • キャンパス・グローバリゼーション拠点の設置
  • 地域に対する早期異文化理解体験支援による高大接続の強化
saco

上記の中からいくつかピックアップして、多角的にグローバル化を推進していく内容でまとめてみましょう!

小論文の解答例

1,000字程度でまとめると

saco

これまでの話を踏まえて、およそ800字程度でまとめてみました。

あくまでこれは解答の一例にしか過ぎません。

ぜひ、ご自身の受験する大学に置き換えて、説得力のある小論文を作成していきましょう!

解答例:「本学でグローバル化(国際化)を推進していくためにはどのような取組が必要か」

解答例

現代の大学はますます国際的な舞台で存在感を示す必要があり、そのために総合的なグローバル化戦略が求められている。大学のグローバル化への取り組みについては、グローバル人材の育成、教育のグローバル化、研究力・産学連携のグローバル化、国際広報強化、そしてキャンパスのグローバル化と早期異文化理解体験支援などの戦略が考えられる。

まず、グローバル人材の育成においては、国際社会で活躍できる人材を養成することが必要となる。そのためには、学生の英語力を強化し、留学機会を増やすことが不可欠である。英語力は国際的なコミュニケーションの鍵であり、異なる背景を持つ人々と協力して課題に取り組むためには必須のスキルとなる。また、留学体験は異文化理解を深め、多様性に富んだ社会において主体的に活動できる力を培う。

次に、教育のグローバル化では、教員の資質向上と英語による授業の増加が不可欠である。国際社会で通用する教育を提供するためには、教員が最新の知識とスキルを持ち、英語で授業を行う能力が求められます。また、海外の大学との連携プログラムを強化し、異なる文化圏での学びを促進することで、学生が広い視野を持ち、国際的な視点を身につけることが期待されます。

研究力・産学連携のグローバル化では、国際的な競争力を高めることが重要である。これには、国際共同研究の推進や企業との連携強化が含まれる。国際的な研究拠点を形成し、世界的なトップレベルの研究活動を展開することで、我が国の研究力が向上し、国際社会での存在感を示すことが期待される。

アドミニストレーションのグローバル化と国際広報強化は、大学全体の管理体制を国際的な視点で運営し、外国人留学生を引きつけるための情報発信を強化することが必要である。現代は情報が瞬時に世界中に広がる時代であり、その中で大学の存在をアピールするためには、効果的な国際広報が欠かせない。

最後に、キャンパスのグローバル化と早期異文化理解体験支援は、留学生と日本人学生が共に学び、異文化理解を深める環境を整備することが必要である。留学生が自然に受け入れられ、国際的な雰囲気が醸成されることで、学生たちは異なる価値観を尊重し、共に成長することができると考える。

これらの施策を総合的に進めることで、大学は国際社会での存在感を高め、持続可能な発展に向けたリーダーシップを果たすことが期待される。異なる文化や価値観を尊重し、国際的な連携を深めることで、大学はグローバルな社会の一員として積極的な役割を果たし、世界の課題に対して持続可能なソリューションの提供が可能となる。

saco

いかがでしたでしょうか。

グローバル化(国際化)を推進していくための施策について、効果的に解答するコツを掴むことはできましたでしょうか。

この質問に対する準備を行うことは、面接にも非常に役に立ちます!

ぜひ、情報収集をしっかり行い、より説得力のある小論文を作成していきましょう!

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