転職希望者
採用面接はどういう準備をしたら良いのか分かりません。
saco
大丈夫です!質問に回答するための背景の解説や、実際の回答例をご紹介します!
この記事を書いた人
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採用面接質問「なぜ今後厳しい大学業界を志望するのか」
大学は非常に危機的な状況下におかれている
皆さんも、大学業界を取り巻く情勢が、非常に厳しいものであることはなんとなくご存じだと思います。
私自身、大学職員の中途採用面接時に、今回のテーマである「なぜこのような厳しい状況の大学業界を志望するのか?」と質問をされました。
大学では、この危機的な状況に対して、どのように対策をすべきかについて日々頭を悩ませており、あの手この手で対策を講じているということが前提としてあることを、まずは理解することが大切です。
大学側としても、受験者がこの厳しい現状をどれだけ理解しているのか、そしてどのように考えているのかについて、面接や小論文などを通じて確認をしている訳なのです。
saco
つまり、このテーマについてはしっかりと押さえておかなければならないポイント、ということですね!
まずは大学を取り巻く厳しい現状を洗い出す
転職希望者
とは言うものの、実際にどんな課題があるのでしょうか。
saco
目ぼしい課題をピックアップしてみました。
どのような課題があるか色々と見ていきましょう。
大学を取り巻く現状
- 人口減少と少子高齢化
多くの地域で人口が減少し、また若年層の数も減っています。これが大学への入学者数にも影響を与え、競争が激化しています。一方で、高齢化が進み、人材の確保や教職員の定年後の対応も課題です。
- 財政難と予算削減
多くの大学が財政的な厳しさに直面しており、政府や寄付などの収入源が限られています。結果として、教育・研究への予算削減が生じ、大学全体の品質に影響を及ぼしています。
- グローバル競争と国際化
大学は世界中で競争しており、国際的な評価やランキングにおいて他の大学と競り合っています。国際的な学術交流や留学生の受け入れが求められ、これに対応するための体制整備が必要です。
- デジタル化とオンライン教育の拡大
インターネット技術の進化により、オンライン教育が一般化しています。これにより大学は伝統的な対面授業との調和を図りつつ、柔軟かつ高品質な教育を提供する必要があります。
- 多様性と包摂の課題
多様性が重要視される中、大学は異なる背景や文化を持つ学生や教職員のニーズに応え、包括的な環境を提供する必要があります。差別や不平等の問題に対処し、多様性を尊重する文化を築くことが求められています。
- 雇用市場の変化に対する適応
産業構造の変化や技術の進化に伴い、求められるスキルや知識が変わっています。大学はこれに迅速かつ適切に対応し、学生が将来の雇用市場で競争力を維持できるようなカリキュラムを提供する必要があります。
- 学生のメンタルヘルスの課題
近年、学業や社会のプレッシャーにより、学生のメンタルヘルスの問題が増加しています。大学は学生の健康をサポートし、心理的なサービスを提供することが求められています。
- 人工知能(AI)と教育技術の活用
技術の進化により、人工知能や教育技術の利用が拡大しています。大学はこれらの新しい技術を教育に組み込む方法を模索し、効果的な学習環境を提供する必要があります。
- グローバルなパンデミックへの対応
世界的な健康危機やパンデミックに対処するための計画や柔軟な教育体制の整備が必要です。災害時のリモートワークやオンライン学習の適切な実施が求められます。
- 持続可能性と環境への対応
大学は自らの運営や研究が環境に及ぼす影響を考慮し、持続可能な実践を導入する必要があります。また、環境への配慮が求められる学問領域や取り組みを強化することも重要です。
様々ありますが、非常にざっくりとまとめると「現代社会は急速に進化し、それに伴い大学環境も多岐にわたる変革を経験している。」ということが言えるのではないでしょうか。
マイナスの質問には一度受けた上でポジティブに返そう
saco
質問への否定はせず、キーワードは「だからこそ」です!
大学業界が厳しい状況であることは事実です。
ここでいう「ポジティブ」とは、大学業界が厳しくはない、と楽観的に考えることとは異なります。
あくまで「大学業界は厳しい状況であることを理解している」ということはアピールしつつ、そのうえで「だからこそ」大学業界を選んだ、と前向きに考えていることをアピールしてみましょう。
例えば、「だからこそ課題に立ち向かっていくやりがいがある」「だからこそ変革を行うためにこれまでの○○の経験が活かせる」などなど。
自分のアピールポイントに繋げることができると、説得力が増してGOOD!
採用面接の回答例「なぜ今後厳しい大学業界を志望するのか」
面接の質問への回答としてまとめると
Q.「なぜ今後厳しい大学業界を志望するのか」
回答例
厳しい大学業界だからこそ、逆境へ打ち勝つために変革を行う必要があると考えています。前職で培ってきた「変化への対応力」を活かし、大きな目標に向けて意欲的に取り組んでいけると考え志望しました。
「あえて」厳しいを選んだ、とポジティブに言い換えることができればOK!
saco
いかがでしたでしょうか。
「厳しい大学業界を志望する理由」について、イメージが湧いてきましたでしょうか。
ぜひ「自分のアピールポイント」を踏まえながら考えてみてください。より説得力が増すことでしょう!
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